「強みに集中して強みを活かして仕事をしよう」と言ってます。
そうするとこんなふうに言われることもあります。
「強みをに集中すれば努力しなくていいんですね!」
半分正解、半分不正解かなと。
努力というか、才能を磨いて強みに変えていくことが必要です。
でもそのことを「努力」として捉えるのか「強みを育てる」と捉えるのか。
つまり「どうせ努力するなら『苦手な努力』よりも『好きな努力』の方が気分もいいし、成果も高い」ということだと思います。
かつてイチロー選手が「努力は報われますか?」と質問されたときの答えがあります。
Embed from Getty Images「報われるとは限らないですね。
もっといえば、努力と感じている状態は、まずいでしょうね。
….その先に行けば、きっと人には努力に見える。
でも、本人にとってはそうじゃない…という状態が作れれば
それは勝手に報われることがある…
ということだと思います」
「人には努力に見えるけれども本人にとってはそうじゃない状態」
さすがはイチロー。
言葉遣いがうまいですよね。
この説明は、才能の活かし方の極致だなあと思います。
強みを活かして個人力を高めるときにも、このイチローの話が役に立ちます。
人は一人一人が違うからこそ、その違う部分を強みとして活用することができます。
つまり他の人との差別化ということです。
先日のblogでチェーンストアのお話で「差別化」のお話をしました。
差別化することでお客様を集めますよ、と。
その中で「差別化」を「珍奇なものを付け加えること」と勘違いしている例を挙げました。
本当の「差別化」というものは「徹底することで卓越すること」なのです。
その際に、「人には努力に見えるけれども本人にとってはそうじゃない」部分というものが必ずあります。
それが「あなたの卓越している点」です。
Gallupのストレングス・ファインダー(正式名称:クリフトン・ストレングス)を受けると才能に関するレポートを二つ受け取ることができます。
その中で、「資質インサイトガイド」の方は、「あなたの卓越している点」を解説してくれています。
この「卓越した点」をさらに伸ばしていく。
これは、単なる努力よりももっと楽しくて成果に結びつくことだと考えます。
成果を出すために、別の誰かになる必要はありません。
すでに一人一人ユニークな存在です。
個人力が問われる時代、自分とはどんな人なのか?
もっと自分らしくあることで、他の人へ貢献することが増えたらこんなに良いことはないですよね。