創業100年のフルーツ屋さんにバナナを売りにいくことになった話
創業100年のフルーツ屋さんにバナナを売りにいくことになった話

創業100年のフルーツ屋さんにバナナを売りにいくことになった話

どんな仕事にも「通用するチカラ」というのが私の一つのテーマです。

「来週、創業100年のフルーツ屋さんに、バナナを売り込んで来て」

かつて私は、そんなオファーを引き受けてフルーツ屋さんとバナナの商談に行ったことがあります。

ちなみにそのフルーツ屋さんは創業100年のプロ中のプロです。

正直、ハードルものすごく高いなと思ってました。

ですが

どんな仕事にも「通用するチカラ」というのが私の一つのテーマです。

だからその時も頑張って受けてみました。

さて、ことの背景からお話ししましょう。

まず、教育とIoTの事業をする馬越がなぜバナナを売るのか?

農業事業 946FARMS

実は私は、946FARMS(くしろふぁーむ)という北海道釧路を中心とした農業事業の代理店をさせていただいていました。

946FARMSは、「地元釧路の発展のため、自身の根源となる酪農業を守るため、日本の生産者を守るため。」立ち上がった会社です。

今は、事情があって事業を休眠させていますが復活を目論んでいます。

946FARMSの特徴は、熱帯の作物であるバナナを釧路で作っているところにあります。

釧路は冬はマイナス25度になるのでビニールハウスでも通常はバナナ育ちません。

私も、ワタミ時代に視察に行ってびっくりしましたが、本当につくっちゃってました。

北海道でバナナということで大変注目を浴びていて、テレビ番組の「スッキリ」などにも再三取り上げられていました。

946FARMSは、釧路の元酪農家の方と宮崎の起業家の方が意気投合し、日本の農業を守るためにできたものです。

では酪農とバナナがどう結びつくのでしょうか?

946のバナナは「凍結解凍覚醒法」という技術を使って、バナナを寒いところでも育つようにします。

もちろん安全、安心が目的ですから、遺伝子を変えたりしません。

この遺伝子というのは不思議なもので、先祖の全ての記憶を持っていると言われています。

かつて地球には氷河期というものがあったのですが、それを生き抜いてきたバナナもいるわけです。

だからバナナの中には必ず遺伝子の中に、氷河期を生き抜くノウハウが残っているということなんですね。

いまは温暖な状況なのでこの遺伝子情報を使う必要がありません。

なので今いるほとんどのバナナはこの遺伝子情報のスイッチがオフになっています。

ですが凍結解凍覚醒法は、この氷河期を生き抜くバナナ本来の強さを引き出すことができるんです。

本来の才能を引き出すなんて、まるでストレングスファインダーですね。

そして、この技法を使うと寒さに強くなるだけではなく、もう一つおまけがつきます。

作物が早く育つようにもなるんです。

結果、バナナは通常は収穫に18ヶ月から24ヶ月かかるのですが946バナナはなんと14ヶ月程度で出荷されました。

946FARMSは実は、この技術を牧草に転用しようとしています。

そうすることで、牧草が早く育つようになれば年間何億円も節約が可能となります。

ここで酪農とバナナが結びつくんですね。

そしてそれが、成功すればさらに北海道中の酪農家を支援することができます。

北海道の酪農を守ることは日本の酪農を守ることに他なりません。

そんな大志を持ってやっております。

ところが、大志はあっても、酪農が母体なのでバナナの販売先を探すのには苦慮しておりました。

そこで私に「なんとかならんか」と依頼があったのです。

しかし、私もワタミで農産物を仕入たことはあっても、売りに出たことはありません。

そんなにルートを持っていなかったのです。

そこで私も人に相談しました。

ワタミの仕入れの責任者をされていた方です。

さすがプロです。

ご相談したところたちどころにルートをご紹介いただきました。

とんとん拍子で商談が決まるのはありがたかったです。

とはいうものの、今度は私が困りました。

商談がとんとん拍子で決まっちゃった

そんなにすんなり見つかるとは思っていなかったので私も準備万端だったわけではありませんでした。

というかバナナについてほとんど知らない状態でした。

今は、コロナ中だから人と会うのは憚られるし、コロナが明けたら頑張ろうかなくらいに考えていました。

でも急に段取りが決まっちゃったのです。

だから商談が決まって「やべっ」と思いました。

あわてて、946FARMSの方に情報を問い合わせるも、実際にバナナを育てている人もまだ2年目なので、まだあまりノウハウが身に付いていません。

いつが収穫最盛期であるか?

どのくらいの生産量なのかも試行錯誤の状態です。

そう言った基本的な、販売するのに必要な情報が揃っていないということです。

これは商談に行ったら困ったことになるかもしれない。

なんなら「行きたくない」と思ってました。

でも行かないと紹介してくれた役員の面目を潰すことになる。

ならば行くしかない。

覚悟が決まったら知恵も出てきました。

ここから「通用するチカラ」を使っていこうと思いました。

そして商談に臨むのに一個、方針を決めました。

それは

「我々バナナについては素人なのでとりあえず、いろいろ教えてください。」という開き直り。

もうこれでいこうと。

先方も多少、北海道のバナナというところにご興味を持たれているようでした。

なので946FARMSの会社としてのストーリーとバナナ販売に関する最低限の情報だけもって商談に出かけました。

およそ3時間程度の準備時間だったでしょうか?

3時間で100年の歴史に乗り込むのだからなかなか緊張しました^^;

さて、着いてみるとなんと先方は、横浜に自社ビルをお持ちです。

大変立派な本社でした。

そこに先方の取締役商品開発部長様がご登場されました。

結論としては、「是非お取引させてください、ついてはサンプルを送ってください」と言うことになりました。

私自身もちょっと驚いてしまいましたが、才能って磨くといろんなところで「通用する」んだなあと思いました。

結局、バナナについて今から勉強したところでバナナを祖業としている先方には敵いません。

ならば違うところで勝負しないといけません。

強み=「通用するチカラ」を発揮できた

私の資質の上位10までは、学習欲、自我、親密性、公平性、ポジティブ、運命思考、原点思考、包含、コミュニケーション、目標思考となっております。

ストレングスを学んでからは、タスクを達成する時にはいつも資質を組み合わせることを考えています。

基本戦略としては

インプットの際には「未知の謎を取り入れる過程でワクワクし発表することで同好の士を引き寄せる。分け隔てなく社交し、強みについて会話することでエネルギーを得る」という部分を活かします。

またアウトプットの際には「全体感と歴史観を駆使し、様々の状況で「正」を見極める。

重要な成果から目を離さず、注目されることで最大の成果を発揮する。運命思考がより大きな枠を捉える。

目標について表現することと過去の強みについて会話することでエンジンふかす。

楽観的なゴールを達成する過程を楽しむ」の部分を活用します。

これらは、自分のストレングスの詳細なレポートを参考にしているのですが

未知の謎を取り入れる過程でワクワクし発表することで同好の士を引き寄せる。

未知の謎を取り入れるのは、私の「運命思考」と「学習欲」のなせるワザです。

「ワクワクし発表することで」は、「学習欲」と「自我」と「コミュニケーション」ですね。

学習欲って勉強した成果を学ぶだけでワクワクしてしまうんですが、自我とコミュニケーションを組み合わせることで「仕事」に役立てている訳です。

「同好の士を引き寄せる」というのは「親密性」と「公平性」なんだと思います。

「分け隔てなく社交し、強みについて会話することでエネルギーを得る」本来、馬越は親密性があるので一人の方と深く繋がっていたいと考えます。

しかしながら、公平性とポジティブとコミュニケーションが合わさりエネルギーを得るわけです。

またアウトプットについては「全体感と歴史観を駆使し」は「運命思考」と「原点思考」の組合せです。

そこから、「様々の状況で『正』を見極める。」これは、公平性と目標思考と思われます。

「重要な成果から目を離さず、注目されることで最大の成果を発揮する。」のは「自我」と「目標志向」ですね。

「運命思考がより大きな枠を捉える。」私いつも物事を考えている時に、より大きな枠で捉えたら今やっていることは正解なんだろうか?とついつい考えてしまうのです。

「目標について表現することと過去の強みについて会話することでエンジンをふかす」目標志向とコミュニケーションと原点思考とポジティブです。

「楽観的なゴールを達成する過程を楽しむ」ポジティブと目標志向、そして過程を楽しむのは「学習欲」だと思います。

さて、いつもこの「通用するチカラ」を磨くべく才能を活用していました。

そんな基本戦略を今回も当て込みました。

つまり、「凍結解凍覚醒法という未知の謎と946FARMSの壮大な計画を取り入れる過程でワクワクし、それを発表することで同好の士を引き寄せる。」

これを今回はバッチリ使いました。そして「そんな思いでやっているけどもバナナについては素人なんです!教えてください!」と正直に申し出ました。これは、公平性なのかなあ、正直にぶつかる戦法です。

結果として、バナナの種類や製造時の工夫などは、バナナに関する話はほとんどしてません。

なんならバナナの品種である「グロスミッシェル種」という単語をその時思い出せなかったくらいです。

でもそれが良かったと思います。バナナを売ろうとして、バナナについて話せば話すほど質問もバナナに偏ってしまい、困った立場に追い込まれるところでした。

そのかわりに私が話をしたことは

「なぜ我々がバナナに取り組んでるのか?将来はどうなるのか?」そんなお話をさせていただきました。

自分の強みでインプットしたことと自分の得意な方法でアウトプットしたわけです。

私が商談で申し上げたことは、つまり「946FARMSの成り立ちとビジョン」それだけでした。

おかげで最初の30秒で「壮大ですね〜」とおっしゃっていただき、つかみはOKということでその後のお話も好意的に聞いていただきましたように感じます。

いや〜思いのほか通用しました。

経験がないチャレンジが要求される時代

昨今のような大変化の時代においては、今までの仕事がどう変わるかわかりません。

昨日までのやり方や昨日までの仕事が一夜にしてなくなることも考えられます。

そういった中では、常に新しいチャレンジを要求されるようになります

そんな時代に大切なことは「新しいチャレンジ」を要求された時に何を考えるかということだと思います。

「新しいチャレンジ」に挑む時に考えるべきことは、「自分の才能がこのチャレンジや課題に向いているか?」ということではありません。

そうではなく「新しいチャレンジ」を成功させるのに自分の才能をどう使うか?を考えた方が良いです。

バナナを売るために向いている資質があるわけではなく、バナナを売るために、自分の元々持っている才能をどう使うか?

そうやって考えることで「通用するチカラ」が磨かれるのではないかなと思います。

初めてやることだから尻込みすることは多いと思います。

しかも、チャレンジが発生した時というのは、準備期間が短いことが多いです。

その限られた時間と要求される基準を埋めるには「自分の中にある才能」を効率的に引っ張り出してくるしかありません。

創業100年のバナナ屋さんに対し、のこのこ二、三ヶ月勉強したからって対抗するのは難しかったと思います。

それよりも自分に備わっている「通用するチカラ」

これを磨いておいてよかったと思いました。

ストレングスの教えの中で最も重視しているのは次のことです。

それは

誰にでも才能があるということ。

そして才能は磨けば強みに変えることができる。

強みとは「特定の作業において、ポジティブな結果を一貫してほぼ完璧に生み出す能力」のこと。

つまり誰でも才能を磨くことで「通用するチカラ」を開花することができる、

ということです。

そのためには自分の才能を愛して、信じることが重要とも教わりました。

自分で自分を信じる。

つまり自信。

今やっている大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の序盤で源義経が出てきた時にこんなやりとりがありました。

菅田将暉さん扮する義経は、初陣にもかかわらずいろんな戦法を提案します。

そこで先輩の御家人にいくさの経験を問われてます。

「お前はいくさの経験がどれくらいあるんだ?」

義経、「ナイ!」と言い切ります。

そうしますと

「経験もないのにたいそうな自信じゃねえか?」と佐藤浩市さん扮する上総介にたしなめられます。

しかし、その後のセリフがカッコよかったですね。

「経験がないのに自信もなければ何もできない!違うか?」

まさにその通り。

才能を磨いて経験のないことにも「通用するチカラ」を身につけると自信がつきます。

自信がつくと人生が楽しくなると思います。

これからもそんなことのお手伝いをできれば幸いです。

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