「簡単なことを難しくいうのはかんたんだ。そんな人物は人として五流である。
本当に頭が良いのなら、難しいことをかんたんにしてみよう。」
と言われました。
スティーブ・ジョブズもこんなことを言っている。
「シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。
物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。
だが、それだけの価値はある。
なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。」
ちょっと前まで「山をも動かせる」というのを単なる比喩だと思っていました。
ところが先日「愚公、山を移す」という話を聞いた。
中国は北山に愚公という老人がいた。
あるとき山を越える道が閉ざされて人々は困り果てた。
そこで愚公は、険しい山を削ってまっすぐ道を通そうと言い出した。
それを頭のいい人たちは嘲笑いながら
「老人にできるわけがない。愚かなことだ」という。
そこで愚公いわく
「たとえわしが死んでも子供がおる。
子供にはまた孫ができ、孫がまた子を産む。
その子にはまた子ができ孫ができる。
子々孫々絶えることなく増やしてく。
しかし、山は増えることはない。
どうして平にできないことがあろうか?」
これを聞いた知者たちは返す言葉がなかったそうな。
愚公迫力あります。スケールで負けしてしまったんですな。
なお、伝説ではこれを聞いた天帝が愚公の愚直な誠意に感動し山を平にしてしまったとか。
ジョブズが禅を勉強していたことは知られているから、もしかしてこのことなのかなと思いました。
目指すは、シンプルなこと一見、愚の如し
「Stay foolish ,Stay Hungry」