大事なことに集中する
課長になって少したった時くらいに「大事なことに集中できればうまくいく」って言われてました。
たいていのことは、大事なことを明らかにして、そこに集中すればうまくいくものなのです。
今はそれが分かりますが、店長の時は、分かりませんでした。
体力で全部カバーできたからです。
課長になって物理的に全部カバーができなくなりました。
そこでうまくいかない時が出てくるようになりました。
ですが、今考えてみると「うまくいかない時」は次の2パターンだったと思います。
ひとつは
「大事なこと」は分かっていても、そこに「集中」できていない時。
それと
そもそも
「大事なこと」が、どれなのか分かっていない時。
まず「集中」の問題。
集中しにくい時代
今は、インターネットのおかげで歴史上最も「他人と繋がれる」時代だとか。
一方で我々は「自分自身」と触れ合う時間がほとんどなくなってきてる気がします。
しかも、人間は1日に5万回から7万回の思考をし、現代人は12分に1回、仕事中に「中断」されるそうです。
メッセージだったり、電話だったり、オフィスでの「ちょっといいですか?」だったりです。
そんな状況ではなかなか自分にとって「大事なこと」を「考える時間」も取れないわなあと思いました。
それに「集中する」のも非常に難しいなと思いました。
こうやってみんな「忙しく」なって行くんだなと気づきました。
「忙しい」とは「心」を「亡」くした状態、とはよく言ったものだなと。
誰だって心なんか亡くしたくはないのでしょうが、「やることが多すぎてうまく機能しなくなる」ことは発生します。
実は、そのことに気づいたこと自体がチャンスだというお話を聞きました。
なぜかというと現代は、多くの人が「忙しく」、心ここにあらず状態で日々過ごしているみたいです。
ですから多くの人が雑務、つまり
「注意力散漫の状態でもでき、誰にでもできる仕事」に時間を取られている人が多いのだとか。
さらに、ネットワーク社会の影響で集中力と思考力が削られています。
集中力と思考力が削られて疲れてくると、さらに人間は「大事なこと」よりも「簡単なこと」から手をつける傾向にあるようです。
多くの人がこういった状況なのでチャンスらしいですよ。
こういった状況の中で
「大事なことを優先することが難しい」って気づいている人は、チャンス
だというわけです。
でも大事なことを優先しにくい時代だと気づいたとしても、この過酷な時代に一人で集中するのは難しい。
そこを伴走して行くのがストレングスコーチだなと思っております。一生懸命伴走します!
と宣伝を挟みつつ、、。
さて
年齢も45歳を超えて、「時間」と「エネルギー」という「資源」は本当に有限だなと思ってきました。
だから、「無駄なこと」に「資源」を使いたくないなあと。
多くの人が大事なことに集中できていないのなら「大事なこと」に「集中」して生き残ろうかと思いました。
そのために重要なことは「自分は、大事なこと」に力を注いでいるか」を問い続けることかなと。
ある本で読みました、
忙しい時代に必要なことは、
「より多くやり遂げる」のではなく、「大事なこと」をやり遂げる技術だと。
そして「大事なこと」をやり遂げるためには「無駄な雑用を断る」だけでは時間は足りないんだそうで。
ストレングスコーチングのご用命はこちらから。
大事なことに集中する技術
さて
「本当に大事なこと」をやり遂げるためには、
「ある程度大事なこと」を切り捨てる覚悟も必要になります。
全てを手に入れることが不可能なら何かを捨てるしかありません。
人生の断捨離です。
わかってても私もなかなかできませんでした。
ですがある方に言われました。
「自分で優先順位を決めなければ、他人が優先順位を決めてきますよ」
文章に書けば単純ですが
自分で優先順位を決めるのは、実はものすごく大変です。
「決断」に時間もたくさん使うでしょう。
でもここで時間を使うことが重要で、こうすると「大事なこと」に集中できるはずなんです。
そうすれば効率良く人生を送れそうな気がします。
私のビジネスパートナーの唐笠さんは「やらないことリスト」を作ると良いといっていました。
なので、私も「やらないことリスト」つくってみました。
でもうまく行きませんでした。
なぜなら「やらないことリスト」ではなく「やりたくないことリスト」だったからです^^;
元々やっていなかったことをリストにした「やりたくないことリスト」は、人生の断捨離にならないんですねー。
どうして自分は「やらないことリスト」が作れないんだー?と思った時に
世界一の投資家、ウォーレン・バフェットさんの逸話を思い出しました。
有名な25:5の法則です。
バフェットさんがある時
「成功する人と、本当に成功する人の違いは、後者は、ほぼすべての事柄に対して『ノー』と言っていることです」
それを聞いた人は、びっしり詰め込まれた自分のスケジュール表を見て
「スケジュールが詰め込まれて忙しいからといって、仕事をしたことにはならない」と反省したそうです。
そこで25:5の法則です。
友人のスティーブ氏に送った言葉と言われています。
「死ぬまでに達成したいことを25個書き出して下さい。次に、その中で特に重要なものを5つ選んで丸をつけましょう」
「その後にトップ5の達成をするための計画を立てます。」
さて、ここからが本番。
トップ5の達成計画を話し合ったあと、バフェット氏は尋ねました。
「ちなみに残りの20についてはどうするつもり? 達成するための計画はあるかい?」
スティーブ氏は自信を持って答えました。
「残りの20も同じくらい重要です。だから、トップ5を意識しつつ、残りの20についても取り組むことにします。絶対やるわけではないけど、それなりの労力は割くつもりです」
するとバフェット氏は、厳しい口調でこう言ったそうです。
「君は間違っている。丸をつけなかったものは、トップ5を達成するまで一切考えてはならない。すべて『絶対やらないリスト』に入れるべきだ。」
なるほど!と思いました。
つまり、
このお話の教訓は、単に
「優先順位をつけろよ」という話ではなく
「やりたいことをやるためには、『やりたくてもやってはいけないこと』を明確にしろ」
ということなんだな、と。
確かに人間それくらい集中して,決断しなければ、得たいものは得られません。
いやーホント、
自分が優先順位決めないと、あっという間に他の人が優先順位決めてきますよねえ。
最後に本当に効率が良い人生とはなんなのかというお話。
仕事で早いことを褒められてずっと有頂天だった私です。
だから効率が良いこととは、スピードが早いこととだと勘違いしていました。
ですが、歳をとって時間とエネルギーに限界があるんだなと気づきました。
そんな時に本当に効率の良い人生とは、
本当に大切なことに時間を費やしたりや大切な人ともっと時間を過ごすことなんだなとわかってきました。
歳をとるのも悪くないものですねぇ。
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